今日の富山新聞と北國新聞に岸田木材を取り上げていただきました!
見にくいとあれなので以下記事です。
スギ粉と水だけで塗料開発 富山県木材研など、断熱性高く脱プラスチックに期待
県農林水産総合技術センター木材研究所(射水市)などは25日までに、スギ木粉と水だけを使った木質塗料を開発した。汎用(はんよう)性があり、断熱性が高いため、建物の壁や屋根などに塗ることで暑さ対策用の塗料として活用できる。マイクロプラスチックによる環境汚染が問題となっており、「脱プラスチック」の塗料として期待される。
木質塗料は、木材研究所と県産業技術研究開発センター、岸田木材(氷見市)が共同開発した。木材研究所の藤澤泰士副主幹研究員が約10年前から研究してきた植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を作る技術を基にして、今年度開発に取り組んだ。
藤澤さんと岸田木材はボカスギなどから、CNF化に適した木粉を作る技術を確立した。センターで、木粉を千分の1ミリの大きさに細かくすることで、塗料に適した木粉になることを突き止めた。
原材料はスギ木粉と水のみであるため、安全性が高い。吸水性や吸油性が良いため、ほかの材料と混ぜることでさまざまな用途での活用が可能となる。
木の色合いが残っており、屋内の壁や柱などに塗る際も使いやすく、アルミ材にも塗れる。製造コストも低く抑えられ、一般に使われている塗料と同程度で製造できる。
スギの端材など使途があまりない部分を活用することで、森林資源を有効に利用でき、森林所有者の収入増につながる。
新年度は実用化に向け、暑さ対策用塗料の開発や樹脂と合わせた高機能な塗膜の研究を進める。藤澤さんは「非常に使い勝手が良く、多方面での応用が可能な素材。いろいろな活用策を考えたい」と話した。